2022年4月12日更新
~Concert Impression⑬ ~
1-2月 教員の出演
オープニング・コンサート・シリーズでは昨年10月から多くの教員が出演し、人気を博してきました。1-2月も教員による公演は大盛況でした!
1月17日には久保田巧さん(ヴァイオリン)、長谷川陽子さん(チェロ)、廻由美子さん(ピアノ)のトリオによるリサイタルがありました。この3人の先生は2022年度の桐朋学園音楽部門『学校案内』にも使い込まれた楽譜を紹介しています。
https://www.tohomusic.ac.jp/college/admissions/2022pamphlet.html
プログラム前半はモーツァルトと武満徹、後半はベートーヴェンの《ピアノ三重奏曲 第4番「街の歌」》とピアソラの作品を取り上げ、音楽の対比が際立つエキサイティングなコンサートになりました。本公演では以下の感想が届いております。
「プログラムの構成が面白かったです。特にベートーヴェンの2楽章が男女の歌の掛け合いのようで美しかったです。ピアソラは美しくもリズム感が常にあってとても格好良かったです。」(高校2年生)
「明快で軽やかなモーツァルトから、タンゴとクラシックの融合したピアソラまで、多彩な曲目が大変に魅力的な演奏会でした。」(教員)
2月20日には原田幸一郎さん(ヴァイオリン)、池田菊衛さん(ヴァイオリン)、磯村和英さん(ヴィオラ)、毛利伯郎さん(チェロ)、練木繁夫さん(ピアノ)によるアンサンブル公演がありました。プログラム前半ではラヴェルの《弦楽四重奏曲》、後半ではフランクの《ピアノ五重奏曲》を演奏。巨匠たちのアンサンブルは最上級の盛り上がりを見せていました。お客様からは以下のご感想が届いております。
「素晴らしい演奏でした。桐朋学園宗次ホールで先生方の力強い演奏を生で拝聴でき、幸せな気分に浸らせて頂きました。このような演奏を企画して頂き感謝致しております。また次回を楽しみにしております。」(音楽教室ご父母)
「素晴らしい演奏をありがとうございました。それ以外の言葉がなかなか浮かんできません。またストラディヴァリウスというのは突き抜けるような音の広がりがあるのを実感できました。チケットが当選して幸せです。」(音楽教室ご父母)
「若さあふれる演奏も良いですが、桐朋重鎮の演奏は味わい深く、とても聴きごたえがありました。贅沢な演奏会でした。」(教員)
2月27日には景山誠治さん(ピアノ共演は梅村百合さん)のヴァイオリン・リサイタルがありました。ドヴォルザーク、ブラームス、バッハ、モシュコフスキ、そしてアンコールにコダーイというバラエティに富む選曲に、お客様はとても楽しまれたご様子でした。なお、最後のモシュコフスキ《2つのヴァイオリンとピアノのための組曲》Op.71ではヴァイオリニストの景山裕子さんも加わり、華やかで美しいメロディーがホールに響き渡りました。本公演では以下の感想が寄せられています。
「モシュコフスキの組曲やアンコールのコダーイの曲は初めてで、独特の旋律がとても印象に残りました。途中、解説を入れてくださり、理解が深まったのもありがたかったです。」(教員)
「プログラムの説明があったり、二重奏などがあったり、とてもアットホームな演奏会で楽しかったです。」(教員)
本シリーズでは、実技教員が演奏家としての経験を踏まえて指導していることを改めて感じられたのではないでしょうか。学生・生徒の皆さんは先生たちの熱演に多くの刺激をもらったことでしょう!