2022年3月29日更新
~Concert Impression ⑩~
桐朋オーケストラ・アカデミー
12月26日は富山を拠点にしている教育研究機関、桐朋オーケストラ・アカデミー(指揮:三ツ橋敬子さん)の公演がありました。
桐朋オーケストラ・アカデミーは、1995年9月に富山市で桐朋学園の新たな試みとして創設されました。
このアカデミーは、プロとして活躍するアンサンブル奏者の育成を目的とした、いわばオーケストラの訓練教育機構です。桐朋学園が誇るアンサンブル教育を基礎に、世界各国の指揮者や演奏家の指導によって磨き上げられ、その実力は高い評価を得てきました。加えて、アカデミー生は今年度も日本音楽コンクールに入賞しており、個人でも輝かしい活躍を見せています。
本公演では、プログラム前半はピアニストの鐵百合奈さん(桐朋学園大学院大学 講師)をソリストに、ブラームスの《ピアノ協奏曲 第1番》Op.15が演奏されました。
桐朋学園宗次ホール付随の長さ290cmのグランドピアノ「ベーゼンドルファー・モデル290インペリアル」が用いられ、ホールの音響やベーゼンドルファーの魅力、また桐朋オーケストラ・アカデミーとの絶妙なアンサンブルに、お客様からは多くの感動の声が寄せられました。
▲後半はモーツァルトの《交響曲 第35番「ハフナー」》K.385が演奏され、
三ツ橋さんとアカデミーによる気品に溢れたモーツァルトが響きわたりました。
本公演をお聴き頂いたお客様からは以下のご感想が届いています。
「プライヴェート感のある桐朋学園宗次ホールで大オーケストラが聴けるとは思っていなかったので、とても贅沢な時間でした。大先輩方の心を一つにした演奏を聴き、娘たちが素晴らしい環境で勉強させていただいていることに一層感謝しました。」(音楽教室ご父母)
「本格的なソリストと指揮者をお迎えになり、大変上質な音楽を楽しませて頂きました。会場の椅子の心地よさ、木のホールの豊かさも存分に味わえました。」(音楽教室ご父母)
「温かみがあり、かつ最新鋭のステキなホールをいち早く体感出来たことが嬉しかったです。コンサートもとても楽しかったです。」(音楽教室ご父母)
本公演はオーケストラによる演奏ということもあり、ホールの音響にまつわるご感想も数多く頂きました。桐朋学園宗次ホールは234席のアットホームな空間ではありますが、フル・オーケストラが乗る広い舞台を持っています。今後の公演もぜひご期待ください。

