2022年3月17日更新
~Concert Impression ⑥~
11月 教員の出演
桐朋学園宗次ホールは着実に歩みを進めています。11月にはサイトウ・キネン・オーケストラやウィーン・フィルのメンバーの公演に続いて、本学教員による公演も開催しました。
14日には豊田弓乃さんのヴァイオリン・リサイタル(ピアノ共演は河地恵理子さん)、23日に堀正文さん、佐々木亮さん、山崎伸子さん、小森谷泉さんによる豪華アンサンブルの公演がありました。
豊田弓乃さんのヴァイオリン・リサイタルでは学生から以下のような感想が寄せられました。特にエルネスト・ブロッホの《ヴァイオリン・ソナタ 第2番「神秘の詩」》において多くの反響を呼びました。
「今までたくさんのコンサートに行き、たくさんの音楽家の演奏を聴いてきましたが、今回の豊田先生のコンサートは普段感じる感動とは異なる感動を覚えました。特に2曲目に演奏されたブロッホのヴァイオリンソナタは初めて聴いた曲でしたが、聴いているうちに情景がどんどん浮かび、いつのまにか音楽が先に進むにつれ、一緒に物語を考えていました。次はどうなるんだろう、どんな展開になるんだろう、と曲の最後の一音が鳴り終わるまでずっと気になって仕方なかったです。」(高校2年生)
「2曲目に演奏されていたブロッホのバイオリンソナタがとても印象的でした。曲自体を知らなかったのですが、プログラムに解説も書いてくださっていたのでこの曲との貴重な出会いとなりました。」(高校3年生)
「普段師事している豊田先生の演奏を、今回は学校のホールで聴くことができ、大変勉強になりました。特にブロッホは生で聴くのは初めてでしたが、素晴らしかったです。」(大学4年生)
続いて堀正文さん、佐々木亮さん、山崎伸子さん、小森谷泉さんによる公演では、こまやかで洗練されたアンサンブルが多くのお客様の心に残ったようです。
「素晴らしいアンサンブルを聴かせて頂き有難うございました。小森谷先生のピアノが暖かさの感じられる音で、陰影、明るさ、楽しさ、それぞれの楽器に、曲に合わせて演奏されました。学生さん達の演奏も素晴らしいと思いましたが、年輪の感じられる皆様の演奏、心に残るひと時でした。」(音楽教室講師)
「素晴らしい演奏をありがとうございました。一番前の席で聴かせていただいたので、息遣いや目線の配り方まで見させていただけました!息子はアンサンブルの経験がないので、よい勉強になったと思います。女性のチェロかっこいいですね!山崎先生のピッチカート、しびれました。」(音楽教室ご父母)
「先生方のとても素敵な音色に感動しました。そして、ホールも木の香りに包まれて素晴らしかったです。桐朋に入学したら、先生方のように素晴らしい演奏を桐朋学園宗次ホールで演奏したい、というまた新たな目標ができました。」(音楽教室生徒)
学生たちは教員の演奏から多くの刺激を得てさらに精進していくことでしょう。12月の教員による公演については改めてご報告いたします!

