2022年3月29日更新
~Concert Impression ⑦~
若手ヴァイオリニストの登場!
11-12月は本学出身の若手ヴァイオリニストたちによる公演が続きました。本学の弦楽器の学生は創立当初から非常にレベルが高いことで知られていますが、彼らの演奏はその伝統を受け継いでいることを証明しました。
11月7日には東亮汰さん(ピアノ共演は尼子裕貴さん)、12月8日には会田莉凡さん(ピアノ共演は五十嵐薫子さん)、12月20日には黒川侑さん(ピアノ共演は久末航さん)、12月21日には吉田南さん(ピアノ共演は三又瑛子さん)が出演しました。
▲東さんのリサイタルはJ.S.バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタから始まり、次いで
ドビュッシーやR.シュトラウスなどのヴァイオリン・ソナタを演奏しました。東さんの
品格のある演奏、そして尼子さんとの息の合ったアンサンブルが印象に残りました。
▲会田さんは、2022年4月からは2つの国内の交響楽団のコンサートマスターを兼任
予定であり、ソリスト活動や室内楽のみに留まらない幅広い活躍を見せています。
本公演では多くの会田さんのファンが訪れていました。バレエやオペラの曲を多く
含めた選曲、また風格と魅力を兼ね備えた演奏に多くの感動の声を頂きました。
▲黒川さんのリサイタルでは、ラヴェルやブラームスのヴァイオリン・ソナタに加えて、
作曲家の新実徳英さんの作品《ソニトゥス・ヴィターリス VI ‘Hymn’》の世界初演が
あり、お客様から多くの反響を呼びました。桐朋学園宗次ホールに新たな歴史が刻まれた
瞬間でした。
▲吉田さんは高校1年生で日本音楽コンクールを優勝し、その後も国際的に活躍されて
います。本公演ではブラームスやフランクのヴァイオリン・ソナタなどを演奏され、
素晴らしい音色と圧倒的なオーラのある演奏でお客様を魅了しました。
また、上記の公演を通じて多くのお客様が桐朋学園宗次ホールで聴くヴァイオリンの響きの心地よさに驚かれていました。音色の美しさ、響きのナチュラルさ、艶やかな余韻、様々なご感想を頂いております。皆様もぜひ桐朋学園宗次ホールまでお越しくださいませ!



